子供の学校の新年度:初日は文具だらけ

 ベルギーの91日は新学年の初日です。rentrée scolaireと言います。2ヶ月の夏休み、長いですね。しろみみ家の夏休みは、母子で7月初めから日本に帰省してました。子供は1学期最終日まで体験入学し、お盆はいとこと遊んで8月下旬に戻りました。私は大学の追試期間のため、お盆前にベルギーに戻りました。

 子供の通う学校は各学年1クラスなので、クラス替えはありません。去年と同じクラスメート、担任の先生です。教室は緑の壁の教室からピンクに移動したそうです。
 入学式なんてのはなく、普段と同じ始業・終業時刻です。
 新年度らしさは、その荷物量です。12歳未満は大人の送迎が基本で、普段は学校への小道入り口で別れていたのですが、初日は荷物を教室前まで持って行きました。IKEAの小さな青い袋くらいのバッグにいっぱいの文房具を持参します。始業時刻前は教室が閉まっていたので、廊下にカバンとバックがあふれていました。
 初日にすることは、文房具の確認です。6月末の通知表に翌年度の文房具リストが付いていました。去年の文具を使い回せるので、不足するもののみ買い足してすべて揃えて初日に持参します(下の方にフランス語の文具リスト紹介しました)。
 今回うちの子はルーズリーフに指定された1cm方眼紙を挟んでなかった云々ということで、朝に持っていったファイルの一部を持ち帰ってきました。月曜までに全ての指定された文具を揃えなさいとの学校のお達しです。
 また、学校からの連絡、記入書類ももらっってくるのは国が変わっても同じです。
 今年度は校長先生が着任したてで、校則案内もちょっと変わった気がしました。学校で生ゴミの回収ができるのを初めて知りました(この1年で自治体のゴミ分別に生ゴミというカテゴリが出たからかもしれません)。
 たまたま希望者には給食がある学校ですが、最初の数日は希望を取っていないので弁当持参です。今回初日にはおにぎり2個と卵焼きとプチトマトを持たせてあげました。
 
liste de materiel 文房具の話に戻ります。この時期はスーパー、書店などの文具売り場が混雑したり、売り場が広くなったりします。日本は100円均一でもある程度文具は安く揃いますし、カバンの重さを考えて軽い文具が多いですが、ベルギーで売ってる文具はがっしりした商品で日本よりも高額に感じます。
 ここで、学校の文具リスト(liste de matériel)を調べましたのでご紹介しましょう。ベルギーのフランス語独特の表現がいくつかあります。なお、リンク先は検索してイメージにあったサイトということで、お店の宣伝目的じゃありませんし、その店舗で購入経験があるというわけでもありません。 
  • ardoise (de type Velleda)→ 子供が机上で使うコンパクトな黒板(フランス語Wikipédia参照) を意味しているのですが、今はチョークではなくホワイトボードのものをという意味で(これまたBIC社の)VelladaA4サイズのミニボードかそれに類するものです
  • bâton de colle→棒状のり
  • Bescherelle→ ベシュレルはフランス語の参考書の老舗出版社の名前です。いろんな種類があって、今回リストにあったのは12000語の動詞活用(conjugaison)を参照できる本でした。
  • bic quatre couleurs またはstylo à bille à quatre couleurs→ 4色ボールペン(黒・赤・青・緑)。ヨーロッパではボールペンの代名詞として製造メーカーからBICとも呼びます。別にメーカーを指定しているわけじゃありません。
  • bloc de note または bloc de cours→ 一枚一枚剥がれて取れるようなノート。すぐファイルできるよう左側に穴があいています。
  • boîte de mouchoir en papier→ ボックスティッシュ。今回は一人3箱との指示がありました。
  • cahier quadrifié (方眼ノート)cahier ligné(罫線ノート)、cahier de brouillon (下書きノート)→ ノートはA4A5やら、1cmマスといった指定があります。cahierは、ノートの見開き部分が綴じられています。
  • carnet de bord→ 日誌。どんなノートに書くかは学校によって違うようです。
  • effaceur (d'encre)→ 万年筆用修正ペン。白いペンで万年筆インクを消し、反対の青いペンで消した部分に記入する。
  • équerre→ 三角定規 
  • farde→  (ベルギー用語)ファイル・書類ばさみ・ルーズリーフ。フランスのフランス語だとclasseurに相当するようです。フランスでのfardeは、芸術やマンガ系の作品を挟むものに限定されているらしいです(フランス語Wikipédiaより)。
  • intercalaires→ ファイル用仕切り色紙タイプとプラスチックタイプ、見出しの数が5612などあります。子供の場合耳の部分に記入しやすいため紙の方がいいことがあります。
  • journal de classe→ 連絡帳。学校が印刷したものを配布してくれましたので、購入していません。子供が宿題や日程を記入します。
  • latte→ (ベルギー用語)定規。フランスのフランス語だとrègleです。
  • plumier→ 筆箱
  • pochettes (perforées)→ ペラペラの透明プラスチックで、バインダーに追加して紙に穴を開けずに綺麗に保存できるものperforées はファイル用の穴が空いているという意味です。
  • rapporteur→ 分度器
  • stylo→ 万年筆。ノートは基本万年筆のようです。
  • correcteur→ 修正テープ(修正液)。BIC社の登録商標を使いTipp-Ex(ティペックス、フランス語Wikipédia参照)と呼ぶことがあります。ちなみに、大学の試験では黒か青のボールペンでTipp-Exで修正可、鉛筆不可です。