社会学系大学1年生で取り上げられたテーマ(2/3)

エミール・デュルケームとマックス・ヴェーバー
 Emile DurkheimとMax Weber。社会学を語るのになくてはならない二人です。

 デュルケームはフランスで1890年代に社会学を大学に創設した立役者、彼は社会をマクロ的な視点から分析する手法を取っています。社会の現場の生の声を聞かずとも統計なと自然科学的な実証方法で社会的事実(fait social)を示すことができると考えました(実証主義positivisme)。
 『自殺論』は、国によって違う自殺理由の分析をしたものです。自殺する人に直接インタビューして自殺理由を聞いて地域別に分析するなんて無理ですよね。自殺者の統計を駆使して、どんな社会状況だと自殺の傾向が高くなるという理由を論じていきました。


 ヴェーバーは、経済学・政治学・心理学の対象範囲から外れる社会の諸事情を「文化」とし、個人の行為に意味を与えるものを紐解き「理解」するという社会学を提言しました。日本では「プロ倫」と称される『プロテスタントの倫理と資本主義の精神』の概要を社会学で取り上げました。政治学では理念型(idéaltype)や、支配の三類型を習いました。ゼミでは『職業としての学問』を読み、ヴェーバー流の大学教授としての職人気質、できることとできないこと(してはいけないこと)を知りました。
 日本の大学でプロ倫を卒論にしたゼミ友がいたので、プロ倫はどんなものかはなんとなく思い出せていたのが救いでした。

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