社会学系大学1年生で取り上げられたテーマ(3/3)

ベルギー独立から連邦制までの歴史

 前期の西洋社会文化史、そして後期の公法、ベルギーの政治制度でベルギー建国以来の歴史を習いました。
 ベルギーが複数言語でも一つの国になったのは、「プロテスタントのオランダによる支配が嫌だ」という考えが根底にあるカトリック勢力と、ブリュッセルでオランダによる支配以前にフランス語を使い政治的支配を行ってきたリベラル勢力の2つの系統が"l'union fait la force" (団結は力となる)をスローガンに団結したためです。これにイギリスなどの周辺国が同調してベルギーが作られました。

 18308月末に革命が起こり、わずか半年の間にベルギー憲法が暫定議会で可決されています。憲法で議会君主制を採用したため、誰を国王にするかヨーロッパ内で探したのですが、そのときオランダのオラニエ家出身を除くという条件を盛り込んでいました。幾度かの改正を経て中央集権国家から連邦制に大幅に体制が変化していますが、当時から宗教、表現等の自由の規定を盛り込んでいて、独自性などを先生方は誇りに思っているように感じました。
 ベルギーの歴史では、森田安一編山川出版社刊の『スイス・ベネルクス史』や、『世界史の窓』には大変助けられました。

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