これはベルギーの「公民」で、この国を理解するのにすごく役立ちました。
こんなにも複雑な政治制度をよく考えつくなぁ、やっているなぁと感心します。
日本の政治制度と比較していくと、結構よく理解できます。ベルギー政治として、いくつかブログを書けると思うので、ここでは詳細を割愛します。
先生はシラバス、パワポを2回目の講義までに最新情報を加えてデータを公開したので、予習もしやすかったです。
授業の最初は最近のニュースを紹介します。他の先生と違うのは、授業時間を30分→2分休憩→30分→10分休憩→30分→2分休憩、と細かく分割し、その代わり私語は厳禁(質問はOK)でした。
授業が終わって先生に質問したことがあって、私が日本人ということを伝えたら、「ベルギー国王訪日の時に日本に行ったよ」、「今度別の大学の日本学科の教授と会議をするんだ。日本学科のこの先生知ってる?」といったプチ雑談ができました。
試験は2時間で、4~5行の回答枠のある問題が数問です。○○について述べなさいといった授業の内容を回答するもの、ベルギー情勢の記事を読んで答えるものがありました。最後にボーナスポイントがあって、授業で取り上げたニュースの○○について述べなさいというものです。満点は本来20点ですが、ボーナスポイントは21点目になります。
この授業と、法学、公法の間に共通する内容があったので、学年の後半になってくると「聞いたことあるな」ということが出てくるようになりました。
それでは最後に、シラバスの構成と、ベルギー政府のお役立ちリンクをお伝えして終わります。
シラバス構成
1 はじめに:社会科学から見た制度
2 ベルギー政治史 1830年の独立から2014年までの第6次憲法改正まで
3 ベルギーの連邦制の特徴
4 連邦政府の制度:立法機関
5 連邦政府の制度:行政機関
6 地域政府と共同体の制度
7 地方行政(シラバスにはあるけど時間が足りずカットされました)
ベルギー政府関連リンク
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ベルギー連邦政府
- 憲法(フランス語) http://www.senate.be/doc/const_fr.html
- 連邦の省庁(Federal Public Services)https://www.belgium.be/en/about_belgium/government/federal_authorities/federal_and_planning_public_services 注:連邦政府は、防衛省(Ministry of Defence)以外は省Ministryという単語を使いません。でも、大臣はMinisterを使います。
地域政府
- フランドル地域 http://www.flanders.be/en フランドルは地域政府と共同体政府が合体しているので、フランドル共同体と同じウェブサイトです。
- ワロン地域 http://gouvernement.wallonie.be/
- ブリュッセル首都圏地域 http://be.brussels/
共同体政府
- フランドル共同体 http://www.flanders.be/en
- フランス語共同体 http://www.federation-wallonie-bruxelles.be 注:憲法上の正式名称は「フランス語共同体 Communauté française」なのですが、Fédération Wallone-Bruxellesという名前を使っています。
- ドイツ語共同体 http://www.ostbelgienlive.be