社会学系大学1年生で取り上げられたテーマ(1/3)

 私の通う大学の1年生は、社会科学系のの3つの学科(政治学科、社会学・人類学科、情報コミュニケーション学科)共通の授業で、全て必修でした。
 それぞれの教科でどんなことを習ったのかは追って紹介しますが、複数の授業で取り上げられたテーマを3回に分けてご紹介します。

その1 ミルグラムの実験とフランスのドキュメンタリー番組「死のゲーム」

 どんな実験だったのかは、Youtubeで「Milgram Experiment」と検索すると出てきます。日本語テキストは日本心理学会のサイトに紹介記事を見つけましたお子さんが見たら、ちょっとショッキングかもしれませんのでご注意ください。
 授業ではYoutubeの映像を一部見ました。権威の前には従ってしまうという怖さを始めて実験という形で知り、私が実験に参加してたらトラウマになってしまうんじゃないかと怖い気持ちになりました。
 この実験をベースに、2009年にフランスで「La Zone Xtrême」というテレビ新クイズ番組を開始前のテスト版制作という形で実験が行われました。
 スタジオ観客(彼らも実験と知らされず、ADの合図に乗り歓声をあげます)、本物さながらのスタジオセット、有名な司会者、カメラ、ディレクターなどの制作スタッフに囲まれた中で、被験者であるクイズ参加者は、実験台の人の眼前にある密閉され部屋に鍵で固定されたクイズ回答者(クイズ参加者と同じ一般参加者に見せかけた実験仕掛け人)がミスをすると、クイズ参加者が電流を流すレバーを押して次のクイズに進めます。そして、最後まで行けると「本当の番組」であれば賞金が得られるというコンセプトです。ミスをすれば電流の力が上がっていき、最高のレバーは致死量に至る程と言われています。
 (被験者の)クイズ参加者と(仕掛け人の)クイズ回答者は、番組のテスト版であるため、賞金はなく謝礼の40ユーロですよと事前打ち合わせに同席し伝えられています。
そんな実験番組で実験台の人がとった行動は、ミルグラムの実験を凌ぐ結果でした。
 授業では実験のドキュメンタリー番組Le jeu de la mort」(死のゲームという題名、英語だとThe Game of Deathの一部を2つの科目で見ました。
  人は権威を前に人を死に至らしめるほどの行為をとってしまうことがあることを示したものです。
 このフランスでの実験については、インターネットで検索したところ日本語で死のテレビ実験---人はそこまで服従するのか』という題名で書籍化されています。

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