献血できた!
CHU Saint-Pierre病院に再訪し、前回と同じ問診票に記入しました。お水を飲んでいいよとペットボトルをいただきました。
今回の先生はマダムでした。朝食を取って鉄分飲んで来た、鉄分サプリは一粒しか残ってないと言ったら、鉄分サプリを1シートいただきました。先生からは、問診票以外に新たに質問しなければならなくなったと言って、最近パートナーを変えたか、複数のパートナーがいるかとの質問がありました。
特に問題がなく採血室へ。歯医者のようなベッド(シート)にかけると、案内係マダムから「何を飲みますか?」と聞かれ、寒かったのでホットチョコがあればと希望を出したら、温かい飲み物は献血後にとのこと。冷たいチョコドリンクを注文しました。
私の腕の血管は細くて、注射の時はいつも両腕を見せています。看護師さんは右利きなら左腕でと決めて血管を見ると、細くて右腕に変えました。
日本だと血管が細いときには注射針を細いのに変えてくれるのですが、ここでは太いのをぐさり。血液がチューブから出て来ないので針で血管を探しました。痛くはありませんでしたが血管を見つけスタートしました。
赤いハート型のストレスボールを握るのと、足先を動かして血流を促すようにと案内に書いてありました。
献血の間、足元にパンフレットやノベルティをいただきました。メモ帳とチューブ絞り出し器具をゲットできました。
途中血液の出が悪くなったようでブザーが鳴り、針を動かしてよくなりました。
ここでは血液パックに470gを採取し、重さに達すると音楽がなって知らせてくれます。チューブ内に残る血液等も含めると500g採血するんだそうです。
ベルギーの赤十字社事情
今回の献血では、赤十字社のウェブサイトを通じて情報を得たので、もう少しネットでベルギーの赤十字事情を調べてみました。やっぱり独特な事情があります。
日本赤十字社ウェブサイトの「世界の赤十字(http://www.jrc.or.jp/about/naritachi/world/)」にある「ベルギー」の部分をクリックしてベルギー赤十字社 http://www.redcross.be にアクセスすると、とてもシャビーなトップページが現れます。
www.redcross.be |
これは、赤十字社が
の各共同体別の管轄になっているためです。
オランダ語の赤十字社を見ると、献血会場はブリュッセルとオランダ語圏の案内しかありません。今回行った常設献血会場のCHU Saint-Pierre病院については、「Donorcentrum van Croix Rouge de Belgique(フランス語圏赤十字社の献血センター)」として住所が紹介されています。フランス語のサイトでは、郵便番号を入力して最寄の献血会場を表示してくれるのですが、オランダ語圏の大都市アントワープで検索してみたら、ブリュッセルとフランス語圏の献血会場しか案内しません。(ドイツ語は読めないのでわかりません。)
フランス語Wikipédia「Croix-Rouge de Belgique(ベルギー赤十字)」 によれば、1972年に連邦制に移行するステップとして赤十字社が全国版から共同体別になったようです。Croix-Rouge de Belgique(フランス語でベルギー赤十字)はワロン地域(ドイツ語圏を含む)とブリュッセル首都圏地域を担当し、Rode Kris Vlaanderen(オランダ語でフランドル赤十字)はフラマン地域(=オランダ語圏)を担当し本部がメッヘレンにあると書いてありました。
かつて、赤十字社に勤めるフランス人が、1カ国に複数の赤十字社があるのはベルギーとイスラエル(赤十字社と赤新月社)くらいだと言っていました。その謎が解けました。
(共同体別に)分権化されたベルギーの赤十字社は、血液や募金の管理はどうやっているんでしょうね。それが分かった時が来たらご紹介しましょう。