ベルギーでは、電車をどのように人々が受け入れているのかという視点から、今回は鉄道に関する雑誌や書籍について調べてみました。
ベルギーで発行している鉄道関連雑誌
駅の書店の雑誌コーナーでは、なかなか鉄道関連雑誌を見つけることは難しいです。インターネットで検索したところでは、ベルギーの鉄道関連雑誌社が1社ありました。
フランドル地域のSchellebelleにあるMeta Media Groep bvba社(http://www.modelspoormagazine.be/index.php/fr/)では、鉄道雑誌と、ミニチュア鉄道雑誌をオランダ語版・フランス語版別々で発行しています。
ミニチュア鉄道雑誌 (仏語)Train Miniature magazine/(蘭語)Modelspoormagazine
最新号175号は、11月22日以降定期購読者の郵便ポストに届き、書店では2日後の11月24日発売されます(2017年12月10日閲覧)。最新版を紹介するページに販売書店名がリストアップされています。ベルギー国内ですと、フランドル地域で3店、ワロン地域で2店、オランダで3店、ドイツとルクセンブルクで各1店の計10店舗で販売しています。
定期購読は、1年11回発行で75ユーロ、2年22回発行で140ユーロです。
鉄道雑誌 (仏語)Journal du Chemin de Fer/(蘭語)Spoorweg Journaal
隔月発行で、閲覧時点の最新版219号は2017年10月11日以降に定期購読者の郵便ポストに届き、書店では2日後の10月13日発売です。ベルギーと隣接国の電車についての記事が見られます。219号の目次をご紹介します。鉄道用語は素人なので、誤訳あればご容赦を。
ベネルクスの電車がブレダ経由?
アントワープ・ローゼンダールの電化60年
オランダで最後の「犬の頭」がカムバック
旧シリーズ12型SNCBがIDS Cargoにて
TreignesとMariembourgでの蒸気機関フェスティバル
ベルギーとルクセンブルク国内でのSNCFのRGP
ポスター
Viséの「ドイツ橋」架け替え
第11回(鉄道模型製造会社)Märklinデー
SNCVのNタイプ
線路と写真
批評
Nancy Vilbajo著「SNCB Mon amour」 |
ベルギー国鉄(SNCB)関連書籍
ブリュッセルのフランス語系の大きな書店2つのウェブサイトで「SNCB」というキーワードで検索してみました。
書店・文具店チェーン「Club」のウェブサイトでは、Nancy Vilbajo著「SNCB Mon amour」 (ISBN 2930582243 )がヒットしました。
日常の通勤ライフをFacebookにアップしていたようで、ユーモアたっぷりに朝晩の鉄道で起きる出来事を綴っているようです。(Une navetteuse binchoise publie un roman: "SNCB mon amour" 2015年2月24日付RTBFより)
鉄道(chemins du fer)を「地獄道(chemin de l'enfer)」と表現し、通勤客を鉄道戦士(Warrior du Rail)と例えています。
フランス発祥の文化関連・電化製品チェーン店「FNAC」のベルギー版フランス語ウェブサイト上で、カテゴリを「書籍」に設定してから「SNCB」をキーワードにして検索したところ、カテゴリが「すべての商品」に変更され、MÄRKLIN社とRoco社のSNCB電車模型4件(価格帯139~397ユーロ)がヒットしました。
SNCBは1926年からこの名前になっているのですが、ベルギー国鉄に関する書籍を発行しようとする編集者はあまり多くないと言えるのではないでしょうか。