ブリュッセルで行われていたアニメの映画祭「anima」で上映されていたのですが、映画祭が終わるころに知ったので、見逃してしまいました。アニメーションビジネスジャーナルによれば、この映画祭で観客賞を受賞したとのことです。
また、夏の日本帰省前にユーチューブで前々前世の歌でヲタ芸の踊りを切れよくしていた動画を見て、頭の中はあの歌でぐるぐるしていました。
角川つばさ文庫「時をかける少女」 |
帰省した時に角川つばさ文庫の本を買い、まず子供が読み、次いでブリュッセルに戻ってから私も読み、そして最後にベルギー人の旦那も読みました。この本には漢字に振り仮名があるので、外国で日本語浸りではない子供にとって、また、日本語を外国語として習った旦那が読むのにとてもありがたいです。
ちなみに、子供のリクエストで、
角川つばさ文庫の「時をかける少女」も買いました。私は原田知世の映画の世代ですが、現代風のイラストで描かれていてもちっとも色あせないストーリーで、これもアニメ版を見てみたいという気分になりますね。
さて、話を「君の名は」ベルギー上映に戻しますが、今回上映されるのはオランダ語字幕のみです。つまり、ベルギーの場合フランドル地方の都市のみでした。
- ゲント Sphinx Gent (https://www.sphinx-cinema.be)
- ルーヴァン Cinema ZED Leuven (http://www.cinemazed.be)
- アントワープ UGC Antwerpen (https://www.ugc.be/cinema.html?code=ANVER)
- コルトレイク Buda Kortrijk (http://www.budakortrijk.be/nl/film)
ブリュッセルもオランダ語が公用語なのですが、上映する映画館はないです。
この映画はアムステルダムのPeriscoop Film社がオランダとベルギーのフランドル地域にオランダ語字幕で配給しているようです。
この会社が作成したチラシ(オランダ語でPersmapと書いてあったPDF)を開くと、オランダ(語圏)らしい作り方になっています。あらすじはオランダ語ですが、それ以外の新海監督の紹介、映画の評論、監督とのインタビュー記事は英語で、別のウェブサイトから転載しています。チラシ翻訳にほとんどコストがかかっていないです。
オランダに行くと、カタコトのオランダ語を話して店で注文などしても、オランダ人店員は英語で返してきます。ベルギーのオランダ語圏の人から聞いたのですが、彼がオランダに行ってオランダ語で話しても、オランダ人は英語で返してくることもあると言っていました。オランダ語圏のテレビで放映される英語の映画は、オランダ語字幕というのが多いです。
オランダ語と英語は比較的近いせいなのか、オランダから一歩旅行に出たらオランダ語が通じないからなのか、オランダ語系の人は英語がよくできるので、このような外国語が混在したチラシを発行しても平気なのでしょう。
これがフランス語圏になると、すべてフランス語に訳さないと、チラシは読んでもらえないです。映画館でフランス語字幕のみで「君の名は」を上映したら、観たいと思う人ががくっと減ってしまう気がします。映画のテレビ放映はフランス語吹き替えが主流ですし、フランス語を使う国も多いので、英語をマスターするという意気込みはオランダ語圏よりも少ないですね。
フランスでは2016年12月に吹き替え版で公開したようですね。2カ国語を公用語とするブリュッセルでの上映はベルギーの配給会社としてフランス語とオランダ語両語で配給しないとブリュッセルで上映できないのかな・・・・。ハリウッドなどの映画は仏・蘭2ヶ国語で上映できますが、日本の映画でそこまでできるのはジブリ作品くらいなのかもしれません。
こんなところでも複数言語の影響が出てきますね。