私は大学の社会学で文化的再生産という考え方を習ったことから、学校がハロウィーンパーティを運営するのは、ハロウィーンで仮装すること、楽しむことを教育という象徴的権力が正当化してしまうのではないか・・・・・。と思いながらも、子供が単に楽しみにしているイベントなので参加しました。
ハロウィーンパーティ当日
学校の先生も化粧は万端、特に校長先生はクラウン(ピエロ)になりきり、真っ白なドウランを首筋まで塗り、靴も色違いにするなど、校長先生なのかわからないくらいでした。子供たちは、学校内を駆け回り、途中全校生でダンスを披露し、ドリンク(アルコール有り)や食事をとって楽しみます。
箱の中にある気持ち悪いものを触ってみるゲームや、教室内の暗い通路を通るコーナーもありました。
うちの子は、暗い通路を這って通っているときに手が外れて落っこちたようです。親友が私たち(父母)を探して教えてくれました。
子供は大泣き、手をお化けのようにしているのですが、人差し指と中指が垂れているのにチョキをしているような広がりがあります。
すぐにクラウン姿の校長先生に報告したところ、救急病院に行くことと、学校で保険が下りることを教えてもらいました。
帰宅して子供のIDカードを持ち、自家用車で病院に向かいました。今回は、Cliniques de l'Europe/Europa Ziekenhuizen (http://www.europehospitals.be/)へ行きました。
ベルギーでは、ベルギー政府が発行するIDカードが医療機関の診察券となっています。この病院のウェブサイトを見たら、IDカードやパスポートを持参するようにという注意書きがあります。IDカードの電子チップにID番号や住所などの情報が入っていて、カードリーダで読み込みます。
またかかりつけ医の名前をよく聞かれますので医者の名前のスペルを覚えておくといいです。
まず、救急受付で私が受付をしている間に、看護師さんが子供を早く診察できるように呼び込んでいました。その点迅速でしたね。
外科診察室の若い男性医師が簡単に様子を確認すると、指に麻酔を打ちました。
注射で本当の血が出てきて、痛くて泣いてました。親はハロウィーンで偽の血をつけていて、子供はほんとの血をつけるという、家族で血だらけの夜です。
しかし、しばらくすると麻酔が効いて、その感覚が楽しくなってきて、子供はにこにこしていました。
レントゲン室に行くようにとの指示がありました。「廊下の青い点線をたどると着きますよ」という案内で、迷わずたどりつけます。
レントゲンが終わって少し待つと、脱臼とミニ骨折という結果を教えてもらい、指を正しい方向に引っ張ってから、手をグーにした形で手の甲にギブスを巻き終わりました。
救急からでは診察予約を取れないので、翌開院日に病院に電話して予約を取ってくださいと言われました。
救急窓口での支払いはなく、後日郵送される見込みです。
初の普通診察
翌開院日の電話で、その翌日の午後に予約が取れました。
その病院では、予約の30分前に病院に着いてくださいという方針です。
病院に着くと、まずInscription(登録)コーナーに行って空港の自動チェックイン機のようなところでIDカードを挿し、登録をします。番号札が出てきて、今度は対人の受付に向かいます。
受付では、最初に50ユーロ支払いました。カード払いのみでした。
領収書のほかに診察部門に提出するシールや紙をもらい、外科受付に行きます。
外科受付では領収書以外の紙を渡して、診察を待ちます。
名前を呼ばれたら診察室へ。看護師さんが先生の指示を確認してからギブスを外して手を洗って先生が来るのを待ちました。その間に学校が加入している保険関連書類に看護師さんが記入していました。
先生が来ると、救急でのレントゲン写真をみて、ギブスの付け替えを看護師にお願いし、保険関連書類にサインをして、3週間後にきてと言われて、あっという間に終わりました。レントゲン写真を見たいと言ったら印刷してくれたので、記念になります。
あとは、外科受付で次回の診察予約をして病院を出ました。
ベルギーでお医者さんにかかるときには
まず大切なのはIDカードを携行していることですね。ID番号は医療機関での診察から、その後の(ベルギーの)医療費還付手続きにもつながるもので、ICチップからデータをとることになります。
私の滞在手続きは済んで電子IDカードができていないときに医者にかかったときは、私のID番号やら、住所などを医師が手打ちして入力していたので、その労力を回避するためだと思います。
あとは、大きな病院ではデビットカード、クレジットカードなどでの決済ができれば、お金の心配はなくなります。
かかりつけの皮膚科の先生はまだデビットカード決済ができないので、現金払いですが。。
ベルギーに住んでいる場合は、かかりつけ医の名前は大切です。
今回行ったCliniques de l'Europeのウェブサイトをみると、医師の使用言語が紹介されていて、英語でもホームページが作られていることから、比較はできないものの、外国人にとっての救急病院としてはいいんじゃないかと思います。