ベルギー国鉄(SNCB)職員の不満について思うこと

ベルギー国鉄(SNCB)の職員が遅刻してしまう・早く家を出なければいけないという不満について、8月27日と29日のRTBFの記事がありました。

私は2つの記事を読んでみて、こんなことを考えました。

  • 自社の交通機関の遅延で職員が遅延し、遅刻したため鉄道会社から処罰が加わる。それが嫌で職員はストライキをちらつかせながら苦情を言う。自社サービス(遅延率)を良くするにはどうしたらいいのかということよりも、苦である労働をいかに苦に見せるかにしのぎを削るアピール合戦ばかりで少しさびしくなります。

  • シフト体制を見直したら良くならないのかな?子供の送迎は日本よりも配慮が必要なので、職員それぞれの生活の都合もあるから厳しいのでしょうか。

では、記事の抄訳を作りました。みなさんなら、ベルギーの国鉄職員の主張をどう捉えるか、ちょっと考えてみませんか?


2018年8月27日 ベルギー国鉄(SNCB)職員、電車の遅延理由による出勤遅延で処罰



記事のURL
https://www.rtbf.be/info/regions/detail_des-agents-de-la-sncb-sanctionnes-pour-leur-retard-a-cause-des-retards-des-trains?id=10003734

SNCBは、複数の職員をSNCBの電車遅延による遅刻...で処分した。組合側は処分に抗議している。
SNCBの警備サービスの複数の職員がリエージュからブリュッセルまで出勤するのに電車を使っている(訳注:電車は約1時間)。
「かつては電車の遅延を認められていて、職員は10分の遅延があると処分を受けていたが、これらすべてが無くなったことは受け入れられないできない。一定の許容があるなら規則変更を認めることができるけれども、職員を処罰することから始めるなら卑劣である。」、と組合幹部が言う。
今のところは、簡易な戒告をSNCB側が提案しているが、組合側にとってはうんざりです。職員兼電車通勤客は代替交通手段は無く、もっと早い電車は無い。「車通勤をしなければならないのか。しかし、国鉄職員に車通勤を求めるのは超現実主義である!」
SNCB側としては、遅刻への寛容は存在していない。職員は仕事開始をもっと遅くすることを要求することができる。要は、「時間に間に合うよう出勤せよ」だ。

2018年8月29日 ベルギー国鉄組合の一部がブリュッセルのForest車掌区でストライキをする可能性を示唆

記事のURL
https://www.rtbf.be/info/economie/detail_menace-de-greve-sur-le-site-de-la-sncb-a-forest?id=10005847
Menace de grève sur le site de la SNCB à Forest

 理由は、ベルギー国鉄(SNCB)がForest車掌区の国鉄職員移動用の業務用電車をバスに変更することに反対しているためである。
 組合側の主張として、バスに変更することにより、職員は出勤時刻に間に合うために1時間、もしくはそれ以上早く出発しなければならないこと、この一方的な決定で十数人の職員の家族生活に危機をもたらすことをあげている。そして、臨時会合を開くよう会社側に求めている。


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