親が別姓、なら、うちの子の苗字はどうなってる?

以前、「夫婦別姓について。ベルギーの事情を調べてみた」と題して、夫婦別姓についての事情を書きました。

家族の国籍を言うと、私は日本、旦那はベルギーで、日本では外国人と結婚したら姓を揃える必要はなく、ベルギーでは結婚イコール姓の統一ではないです。

こんな環境でうちの子は二重国籍を持っています。子どもは日本で生まれたので、東京のベルギー大使館に出生の手続きをしました。

日本のパスポートは、私の苗字+子供の名前 (仮名:鈴木花子)
ベルギーのパスポートは、旦那の苗字+子供の名前 (仮名:DUPONT Hanako )

という2つの名前を使い分けています。

子供の名前は日本的な発音にし、ミドルネームは旦那が希望しなかったので、ひらがなにしたら3文字です。

子どもは小学校をいくつか経験したので、SUZUKI-DUPONT Hanako型、SUZUKI Hanako型、DUPONT Hanako型の3種類で学校に名前を登録しました。
最初の連結した苗字は、日本、ベルギー両方のパスポートにない架空の名前になってしまいました。学校側はそれで受け付けてくれました。2番目は、インターネット経由で父母の情報を入れたのですが、私の情報を最初に入れたら私の苗字だけ取って子供の名字が自動的に決まってしまいました。最後は、ベルギーでの学校なので、ベルギーの身分証明書に登録されている名前に従いました。
小学生のためなのか、転校時に苗字が違っていたからといって登録でトラブルこともなく済みました。

今までいろんな苗字を使って来た子供自身、そして私たち親としても、家族で苗字が違うという事実が家族の統一感を損なうという理由にはなりませんでした。子どもは子供の名前Hanakoであり、苗字はどっちでもよくて、苗字は将来大きくなって本当に選ぶ必要があれば選んでくれればそれでいいと私は思います。

苗字が違うことで家族の統一感に影響があるというのは、少なくとも私の家族には当てはまりません。うちは、家族は苗字よりは居を共にする場所、普段なら夕食後のリビングでのひと時にある気がします。

私の場合は実家から出た身でもあり、家や墓、土地、職業などの代々からの伝統を守る・受け継ぐ必然性が少ないから言えるのかもしれません。伝統を守るということももちろん大切なので、家として苗字を受け継ぐというしきたりを残すのもありです。

夫婦別姓は、生活スタイルの多様化で出てきた問題ですが、規則を多様化することと行政サービスの複雑化、変更に伴う(一時的かもしれませんが)行政コスト増ももたらします。サイボウズの社長が原告の1人として提訴している夫婦別姓訴訟がどのように進展していくのか、引き続き関心があります。

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