朝の交通機関内での学校送迎をしているような親子の会話を聞いていると、とにかくいろんな言語が飛び交います。とかいう私の家族もフランス語と日本語が交錯する生活をしています。
2018年6月に幼児教育世代の子供4233人を対象にしているとのことで、比較的新しい調査結果を記事にしていました。83%の家庭でフランス語を使っていたとの回答があり、裏を返せば17%の家庭ではフランス語が使われていないことになります。そして、51%の子供がフランス語は家庭内の唯一の言語だそうです。46%がもう1言語プラスの会話となり、そして3%が2言語プラスという結果が出たそうです。
フランス語の次に話される言語は、英語やフランス語が多く、ついでアラビア語、スペイン語、イタリア語と続きます。
ブリュッセルでは、小さい頃からバイリンガルの生活をする子が多いのです。
とはいえ、バイリンガルって簡単ではありません。
その記事では、コソボ出身の子供の例を取り上げています。その子はオランダ語系の学校でオランダ語のバイリンガルで、加え近所の子供と遊ぶときにフランス語を使いこなすけれども、自分の体のことを話す時の語彙がオランダ語やフランス語では出てこないんだそうです。だから、親は母国語で話すのがよいとのこと。
バイリンガルは難しい。
日本では、バイリンガルという人を見ただけでどちらの言葉も流暢に使えると思うかもしれませんが、実際バイリンガルってすごく難しいです。うちの子もバイリンガルになるのでしょうが、日本語もフランス語も問題なく使えるかといったらちょっと疑問です。
子供が小さい頃は日本にいて、育児休暇で母子べったりの生活でした。そんな中でフランス語を身につけるにはどうしたらいいのだろうかと悩みました。親は母国語接するのが大切だと言われたこともありますが、パパがいるのは朝と夜の短い間で、そこでどうやってフランス語を獲得できるのか・・・。
私の場合は、母語ではないけれども、わたしから日中フランス語で語りかけることもしました。これが良かったのかどうかはわたし自身もわかりません。
2011年4月からゴールデンウィークまでの間、夫が学業を終え田直後で時間もあったから父子でベルギー に帰省する予定で航空券を買っていました。3月11日の震災で食品買い出しで苦労していた夫を見て、航空券の無料日程変更もできたので、少し早くベルギー に帰省し、幸い数週間子供はベルギー の幼稚園に入れてもらえました。この数週間で子供のフランス語が身についた姿が当時のビデオで見ることができます。
そのおかげもあって、子供が日本を離れてフランス語の学校に入っても、言葉の面で問題は起きませんでした。
だからといって、ずっと外国に住んでいると、やっぱり日本語の語彙の面で日本の同じ世代の子供よりは大変かもしれません。
わたし自身はコテコテ日本の田舎者なので、バイリンガルの環境で育った子供の頭がどうなっているのかは不可思議なところはあります。でも、バイリンガルは2つの言語を50:50でバランスよく言葉が出るというわけではないというのは外国で子供を育てていて気づきました。
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