白黒テントウムシ?大量発生。それでフランス語でテントウムシをググってみたら。

白黒テントウムシ?大量発生。

ここ数日、日本の夏直前のような蒸し暑さが続くブリュッセル。天気が良く、たまに雷雨や通り雨があります。
今日ベランダに放置した雨水の入ったじょうろを見てみたら、虫が5~6匹浮いていました。
手すりにはクモの巣があって、そこにも数匹餌食となって残っています。(旦那や子供はクモは虫を食べてくれると好意的に受け止めていて、クモの巣があっても残す派なんです。)
最初の写真はクモの巣に絡まった虫です。
クモも、獲物が引っ掛かるとさーっと出てきて、くるくる獲物を巻きあげて動けなくすると、またさーっと隠れて行きました。
そして、外にたくさんの虫の飛ぶ姿。蚊とハチの中間のような虫もいますが、この虫も結構います。
窓ガラスに止まった虫も撮影しました。
ぱっと見てテントウムシサイズですが、よく見るとテントウムシより縦長の丸型です、白黒テントウムシでググってみましたが、ぱっと来る種類が出てきませんでした。
フランス語でテントウムシはcoccinelleというので、そっちでも調べてみたものの、これだ!という説明にたどり着けませんでした。もしかするとフランス語ではテントウムシ扱いじゃないのかもしれません。

フランス語でテントウムシをググってみたら。

coccinelleで検索し、皆さんが認識しているテントウムシ、Volkswagenのビートルと言う車(子供の頃はビートルを100台見ると幸せになれ、赤いビートルを見ると1から数えなおすと言われた車です)、お店の名前」てかなり上位にくる言葉に「coccinelle asiatique」、訳せばアジアテントウムシというものが来ています。Wikipediaにもこの名前で説明があります。

Wikipediaフランス語版でのcoccinelle asiatiqueは、
・1980年代終わりに中国からヨーロッパやアメリカに害虫駆除として持ち込まれた外来種
・繁殖活動、貪欲さにより在来種が減少している
・オスの方が小さい
・模様は0から19個まで、色の種類も赤に黒や黒に赤といったようにバラエティに富んでいる
・一生で2500個の卵を産む。実験室では最高3819個を産んだ。この数字より一般的な産卵数は少なく1700個という研究もある。
・成虫の羽と口の間の胴体部分に、Wの形の模様が良く見られるのが特徴

などと、かなり学術的に記載されていました。

一方、同じページにある日本語バージョンをクリックすると、「ナミテントウ」にたどり着きます。そして、こう書かれています。

幼虫も成虫もアブラムシを食べる益虫。成虫で越冬する。


説明はかなり簡潔です。ヨーロッパやアメリカに入ったことは書かれていません。




あれあれ???


同じ虫なのに、益虫なのか減らした方がいいのか、地域で変わってしまいますね。

Wikipediaの同じテーマの説明文で日本語とフランス語で見方が変わってくるんですね。
そして、テレビ東京の池の水ぜんぶ抜く番組でよく言う「外来種=駆除しよう!」ってのを思い出しました。

昔の人間の都合でこれはいいぞと持ち込まれた動植物が、今の人間の考えでこれはまずいという対象にされてしまう。。。

今回は外来種・在来種の問題は日本だけじゃないんだという身近な例に触れました。

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