まず、「安全で秩序だった正規の移住に関するグローバル・コンパクト」は、フランス語のニュースではpacte migratoire de l’ONUと称しています。詳しいことは、国連広報センターの2018年7月27日プレスリリース「初の移住に関するグローバル・コンパクト最終案、まとまる」で確認してください。
12月10日、11日にマラケッシュの会議がある前に、ベルギー政府として合意しなければならないのに、連立政権のうちオランダ語圏移民反対派のN-VAという政党が合意しないということになりニュースがざわついているのです。
シャルル・ミシェル首相は、フランス語圏のMR(改革運動)という政党の党首です。この政党は政府与党の中でN-VA(新フラームス同盟)よりも議席が少なく、N-VAのTheo Franckenが移民担当大臣という要職に就いています。
中身はともあれ、19時にミシェル首相が生中継で記者会見をしていました。
この時間帯は、フランス語圏だとRTL-TVIのニュースが始まる時刻、そして、RTBFは19時半からです
RTBFに記事とビデオがありますのでリンクを貼ります。
Pacte migratoire de l’ONU - Charles Michel renvoie la balle au Parlement (国連移民文書 - ミシェル首相は議会に諮る事を決定)
https://www.rtbf.be/info/belgique/detail_crise-politique-la-conference-de-presse-de-charles-michel-en-direct?id=10089623
RTBF記事の二つ目の映像がそうなのですが、首相はフランス語・オランダ語を交互に混ぜ、その内容は繰り返しているのではなく続いているように話しています。ミシェル首相はフランス語圏の出身ですが、アムステルダム大学にも留学した経験もありオランダ語も使えます。
オランダ語ほぼダメな私が聞いた印象として、首相はフランス語の発音は残ったままオランダ語を話しているようで、どこから言語が切り替わったのかがわからずにオランダ語→フランス語→オランダ語→・・・と流れていきました。
生中継の中でフランドル地域にも配慮して2言語で会見をするというのはベルギー独自ではないかなと思いブログに綴ってみました。
生中継したフランス語系RTV-TVIのテレビニュース番組内で、会見の途中からアナウンサーと政治学者の解説に切り替わりました。みんなオランダ語の部分は当然理解しているよねっていう雰囲気で解説が進んでいきました。
こんな2言語ごっちゃ混ぜで同時通訳もない首相記者会見は、日本からのメディア特派員だけで記事にするのは無理があります。
ベルギーではオランダ語とフランス語両刀使いにならないと、首相やっていくのは大変ですね。
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