ベルギーの中等教育を私自身が理解するためにも、日本と比べながら違いを紹介しようと思います。
日本の学校でいう国立、公立、私立という区分の考え方は、ベルギーの場合ちょっと変わります。
国立はありません。教育行政は言語別の政府が担当しているからです。
公立には、1フランス語共同体が運営する公立校と、2フランス語共同体が補助金を出す公立校という区別があり、補助金を出す公立校のカテゴリとして、2-1区立、2-2州立、2-3ブリュッセル首都圏地域のフランス語共同体委員会(COCOF)設立校があります。COCOFとは、ブリュッセル首都圏政府圏内でフランス語・オランダ語別となる文化・教育行政を担当する議会政府(Commission communautaire française de la Région de Bruxelles-Capitale)のことです。連邦システムの1つです。
私立という表現はベルギーのフランス語の場合無いのですが、公立に対するものとして自由教育libreという学校があります。自由教育は、宗教関連か否かという2つの分け方をしています。
フランス語圏政府の教育関連サイトにある一般中等教育校リスト(Annuaire des écoles d'enseignement secondaire ordinaire)の検索項目は次のようになっています。
学校名になんとなく法則があります(もちろん例外があります)。
- officiel
- officiel organisé par la Communauté française
- officiel subventionné par la Communauté française
- subventionné communal
- subventionné provincial
- subventionné par la COCOF (2校のみ)
- libre
- libre non confessionnel
- libre confessionnel
- 1フランス語共同体が運営する公立校=Athénée Royaleで始まるか、Communauté françaiseが含まれる。
- 2-1区立=Royalがない。communalが含まれる。
- 2-2州立=Provincialeが含まれる。
- 自由教育のうち宗教関連=聖書に出てくる人名やSaintが付く。
自由教育の学校だからと言って学費が発生することはありません。教師の給与・学校運営費は義務教育なので負担はないそうです。ただし、学校インフラや修学旅行などの経費は保護者側に課されることがあります。宗教関連の学校では、聖書の購入もあるようです。
中等教育6年間は無料と謳っているとはいえ、小学校の時同様、修学旅行費が結構かかりますね。
親としては、働くやる気の源になります。
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