フランス語は今までフランス語圏複数国で習ったことがありますうが、ヨーロッパ語系出身者の中で漢字圏出身者が習う大変さがあります。ヨーロッパ言語圏同士の語彙は似てて、みただけでなんとなく推測ができます。
日本語が母語の私にとって、「なんとなく推測」できる外国語は中国語。仕事でも中国語を見ることがあります。だから、ヨーロッパ言語圏で中国語を習うと、楽に学習できるし仕事にもプラスかなって思いました。単純な動機です。
教科書La langue chinoise pas à pas (北京語言大学出版社刊) |
週1回、2時間半を12回で授業料110ユーロ。先生はフランス語を話せる中国人です。
2月からも申し込み授業が始まったところです。
フランス語を理解する生徒と比べて、漢字圏の私が楽させてもらったこと、大変だなと思ったことをまとめてみます。
フランス語圏生徒と比べて簡単に習得できたこと
漢字
数字の一から十の漢字書取り練習なんてときには、小学校一年生の頃を思い出し時間を持て余します。ただし、日本の漢字との違いを覚える必要はあります。
漢数字の七は、2画目をはねます。私はとめる派でした。
しんにょうの簡体字が結構日本の漢字と違います。
意味
これも推測できるのがありがたいです。フランス語の習い始めで、それ以前に習った英語の知識をフル稼働して意味を推測することに似ています。
その推測が母語から直接中国語に行けるので、推測の幅も英語→フランス語より広がります。
「是」や「不」が入ってきて文法の要素も加わると、中学時代の漢文も思い出したりします。
フランス語圏生徒と比べて習得に努力がいること
発音
日本の漢字の読みに慣れていると、中国語の発音はきつい。
麻雀のおかげでイーアルサンスー・・・と数字を言うので知っていても、実際習うと四と十の微妙な違いとか、九が日本語の十(じゅう)に聞こえたりと、混乱します。
例えば、授業中ノートに中国語で「現在」と書き写している瞬間、私の脳では「げんざい」という音がよぎってしまい、中国語の発音「xiànzài」を習得するには今までの常識に新しいことを書き加える必要があります。
この作業はおばさんとなった私にとって結構大変です。中身はわかっていても音が出ないです。
この点フランス語圏の生徒を見ていると、文字を書くのは大変だけど発音はローマ字からスッと入ってくるのでより簡単そうに発音ができている感じがします。
構造言語学のソシュールのいう、言語とはimage acoustique(聴覚のイメージ)ってのがわかります。ローマ字は漢字と比べ聴覚のイメージを示すのにより適していて、漢字は山とか川とかその文字一つに意味をあてがっているけど音は二の次ですね。
ピンイン(ローマ字での発音表記)
ピンインはスペルに加え4つの声調(フランス語ではton)を覚えなければならないこと。
声調の付け方に未だ法則を見いだせていません。
フランス語もアクセント記号をつけるけれども、これはフランス語のスペルの規則に倣って発音すると自然と出てくる音の違いに従ってアクセントがつくので、慣れてしまうとある程度論理的です。
炒飯はチャーハンって読むのは知っているので、飯はfanとピンインで書くところまではそれほど難しくないのですが、アクセント記号を思い出すのが大変です。
ピンインを何度も書き、発音を何度もためして覚えるしかないです。
中国語を習ってみて気づいたこと
おばさんの年齢でこっちの大学に入った時もそうですが、学ぶ・習うということは日常使わない部分の脳を使うので、脳が活性化された気がします。先人たちが作ったルールというのは、いろんな世界で色々あることを教えてくれます。
中国語の先生は、ヨーロッパ語圏のアルファベットでの名前を覚える・見つけるのが大変そうでした(先生は若いので老化の問題じゃないです)。私もアルファベットで書かれリストから探し出すのは漢字よりも大変と感じます。漢字圏の人がアルファベット圏で苦労していることに一人共感していました。
9月からのコースで教科書の半分を終えたので、2月からで1冊終えることになると思います。
今年から職場では、ベルギーの法律で規定されている社員の学びの機会提供制度を導入し、会社の経費で今年と来年の2年間に5日相当で講座参加することができるようになりました。言語は会社が契約したインターネットにある学習サイト経由できるらしいと聞き、その中に中国語もあります。
今の中国語講座の運営組織が来年どうなるか分からないので、次は職場の制度を使用するのも選択肢に入れたいと思います。
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